パンダに学ぶまえに、やることがあると思う。
Asahi.comのお勧め最新情報にこんなのがのってました。マジ、タイトルだけで胡散臭いのですが、飛んでみてもやっぱりというか、一段と中身はうそ臭い。どこが最新情報やねん。

パンダの食生活に学ぶ
「93歳・私の証 あるがまま行く」


たぶん、副題にあるように93歳の方がかかれたんでしょうが、いくらなんでも、
「パンダはササを主食にしています。決まった食べ物を摂取することが習慣となり、それが珍獣の健康を保つ自然の生活のスタイルとなっています」

という切り口で、今の生活習慣病をなげくってのは、どうかんがえてもばかばかしい。3月11日がパンダの発見記念日だからといってもね、こじつければいいってもんでねーぞ。

とはいえ、ことさらこの作者をどうのこうの言うつもりもないです。がググってみると、このかたかなり有名な方のようで、医療関係各位の名誉理事やら名誉教授やらになっているようですが。ま、やる気がなかったのでちょこちょと片付けたやっつけ仕事なのでしょうか、そのとんでもなさは多くは語るべくもなく読めば一目瞭然・・・。ちょっとぐらい書く前に検索とかしてみなかたのでしょうか?ホントにあるがままなのねヾ(`Д´*) ま、老い先短い人をさらしものにするのもあれなので、名前は書かないでおこう。

しかし、それにしてもAsahi.com、こんなとんでものっけるか?どういう基準で人を選んでいるのか?チェック体制はあるのか?うーん、疑問。というのも。

そもそも、パンダの主食が笹っていうのは間違いではないが、以下のリンクにもきちんと書かれているようにパンダが笹だけを食べるというのは大きな勘違い。野性のパンダだって、鳥だって果物だってたべますし、動物園のパンダにいたってはりんごだって、サトウキビだって食べます。当然管理されてなきゃ、甘かったり、高脂肪だったりの嗜好性の食品に流されて生活習慣病になるのも想像にかたくない。

ジャイアントパンダはどんな生き物?
パンダのエサを食べる『上野動物園食堂』

んで、ちと前の話になりますけど、パンダはホントはクマと同じ消化器官を持っていて、笹を食っていても消化率は20%程度だとかという記事を記憶しています。で、その栄養効率の悪さが低繁殖率ひいては絶滅の危機の原因のひとつになっているという記事だったような。この記事自体は削除されていたのですが、いくつかのBlogで紹介されていましたので、リンク。ああ、Blogって便利(^^)

パンダ、笹食うの禁止。

パンダの生息数減少は竹ばかり食べてるから

つまり、一般のクマが
「エネルギーを使う狩をする=獲物も栄養価の高い肉じゃないとね」
というハイインプット・ハイリターンのエネルギー消費型の戦略を選んだのに対して、

パンダは、
「エネルギーを使わない採食活動=食料は栄養価の低い笹でもOK」
というローインプット・ローリターンのエネルギー保存型の戦略を選んだだけ。ま、エコロジーっていえばいえるけど、それを健康的ととらえるのはどうか?

このお方の文のなかに「ユーカリをたべるコアラ」のくだりもあるけれど、コアラもあれだけのんびりしているのは、エネルギー消費をおさえるためで、パンダと同じ戦略。人間も消化の悪いものをたべて、のんべんだらりんと生活しましょうということか?

生活習慣病について薀蓄書かせるのはかまわないけど、ちょいと検索すれば出てくるような、というか、当のAsahi.comや朝日新聞でも取り上げたような記事をすっかりわすれてこんな思い込みでかかれた記事を掲載するのはいかがなものかと?日曜版だからっていいのか?どう考えても医療方面の記事だけどサイエンス部からのクロスチェック体制はないのだろうか?

まー、やっぱり笹を食べるにはいろいろ工夫もいるようで、いろいろ有用な菌を腸内でかっていたりするんですよねー。それは認める、すごいぞ、パンダ(^^)と、パンダに罪はないことを強調してお茶を濁そう(^^)

パンダの糞やシロアリから有用菌を分離した 田口文章さん
| Sato | 妄想 | 19:33 | comments(0) | trackbacks(0) |









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